エンタメ小説への挑戦 山崎隆治 1966年(昭和41年)U卒 「誘発地震―正邪の人災」という本が昨秋、文芸社から発刊された。福岡を舞台とした国際サスペンス小説であるが、多分、ご存じの方はいないと思う。 いや、いる! それはうれしい限りである。何しろ老い先短い無名の熟年男が生まれて初めて出版した小説だからだ。 何で今頃執筆か、とよく聞かれる。その辺のいきさつを知りたいと。長寿社会を楽しむ事例として取り上げたいらしい。それはインダス会からの要請であった。 「せっかくの労作だから」「宣伝にもなるよ」「四〇〇〇字から五〇〇〇字」そんなメールを目にしながら二つ返事でOKした。実は出来立ての拙著を会長はじめ同期の会員数人に見せていた。 感想をいただき、ウェブサイトで身に余るお褒めの紹介文を掲載していただいた。二つ返事はそれへの恩義でもあるのだが、少しでもPRできれば、との下心があったのはいうまでもない。 本は売れないのが相場である。出版界は、かつて勤めていた新聞界と同様、しかめっ面が続いている。 (以下は会報24号に掲載)
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