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「インドの時代」は来たのか (会報24号より一部紹介)

  • 執筆者の写真: Takumi Nakamura
    Takumi Nakamura
  • 2016年8月16日
  • 読了時間: 2分

「インドの時代」は来たのか ~モディ政権の2年間を取材して~ 毎日新聞ニューデリー支局長 金子 淳  2006年(平成18年)H卒 毎日新聞ニューデリー支局に赴任してから約四カ月後の二〇一四年八月、就任間もないナレンドラ・モディ首相にインタビューする機会があった。在印日本メディアとの集団会見で、記者側の質問は英語。それに対し、モディ首相がヒンディー語で答え、傍らの通訳が英語に訳すという形で進んだ。 取材後、モディ首相が記者一人一人と握手を交わす時間が設けられた。「今日はありがとうございました。私はヒンディー語を勉強したんです」。せっかくの機会だ。さっそく、ヒンディー語で話しかけてみた。ところが、モディ首相は期待したほど驚いてはくれず、「インドには何年いるのか」と英語で質問してきた。 「まだ四月に来たばかりです。ヒンディー語は東京の大学で学びました」。モディ首相は「ほう」という表情でうなづいていたが、そこで時間切れとなり、インド人の英語に対し日本人がヒンディー語で答えるという奇妙な体験をしただけで終わってしまった。 私が外語大に入学しヒンディー語を学び始めたのは二〇〇二年。学生時代は毎年インドを旅行したが、ヒンディー語を使うたび、驚愕した様子で「どうしてヒンディー語を学んでいるのか」と聞いてくるインド人に出会ったものだ。 ところが、二年前に赴任してからは、「ヒンディー語を話す日本人」に驚くインド人がかつてほど多くはないように感じる。 モディ首相だけではない。インド人記者や有識者とヒンディー語で話しても、それが当たり前のように接してくることが多い。確かに比較的日本人と顔立ちが似ているネパール人やインド北東部の出身者だと思われたことも少なくない。 だが、日本人だと名乗ってからヒンディー語で会話したときも、以前みたいに驚いてくれることは減ってきたような気がする。なぜだろうか。私はこうした反応の変化の背景に、インドという国が急速に自信を深めていることがあるのではないかと思う。 (以下略。会報をお読みください。)

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